紀の川の悠久の流れに沿って、紀伊の国を往来した万葉人が郷愁と憧れを胸に多くの歌を残した南海道の絶景。 万葉集にも多く詠まれた水墨画のように美しい船岡山や妹山・背山は、歌枕の地として変わりない風景をとどめています。 いくとせ花そえる歌碑に、遙かいにしえの人々が旅の道すがら歌を詠んだ情緒が伝わってきます。