高野参詣道三谷坂
高野参詣道三谷坂こうやさんけいみちみたにざか
三谷坂は、丹生酒殿神社を起点として、丹生都比売神社へ参拝し、町石道を経て高野山を目指す古代からの参詣道です。天皇陛下のお使いが通られたことから、勅使坂とも呼ばれます。 丹生酒殿神社から「宮滝」を過ぎると上り坂に。みかんや柿畑の間を歩き、ふりかえると紀の川を見下ろす景色が広がります。道沿いには、「笠石」など信仰に関わる石造物が良好な状態で残っています。「涙岩」を過ぎたあたりから森の中へ。澄んだ空気に思わず深呼吸。「頰切地蔵」でちょっと一息ついて、もうひと頑張り。「笠松峠」からはゆるやかな下りです。田園風景が出てきたら、ゴールの丹生都比売神社はすぐそこです。
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丹生酒殿神社にうさかどのじんじゃ
大イチョウが迎えてくれる丹生酒殿神社は、丹生都比売大神が最初に降臨した地で、紀の川の水でお酒をつくって供えたことに神社名が由来すると言われています。紫陽花(6月下旬)、イチョウの黄葉(11月下旬~)もとってもきれい。ご朱印もあります。
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頰切地蔵ほきれじぞう
背面を除く三面に如来像が彫られている石造物で、頬が来てているように見えることから呼ばれる。平安時代後期。
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笠石かさいし
町石道を歩いていた弘法大師空海の笠が風に吹き飛ばされて引っかかったと伝わる。塔婆の原型ともいわれています。南北朝時代。
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丹生都比売神社にうつひめじんじゃ
丹生都比売神社は、1700年前の創建。 ご祭神丹生都比売大神の御子、高野御子大神は、黒と白の犬を連れた狩人に化身して、弘法大師空海を高野山へ導いたと伝わっています。